産業精神保健(さんぎょうせいしんほけん、Industrial & Occupational mental health)とは、労働安全衛生の一分野であり、職場における精神衛生(メンタルヘルス)を扱う。精神疾患が労働生産性にもたらす損失は大きく、国際労働機関(ILO)は精神疾患の社会的費用について、EU圏ではGDPの3-4%に上ると推定している(2012年)。2018年にはEU圏におけるコストはGDPの6%(2400億ユーロ)以上と推定された。 精神疾患者の多くは雇用されており、中程度の精神疾患を持つ人の70%、深刻な人の50%は雇用されている。