梅肉エキス(ばいにくエキス)とは、江戸時代より民間薬として利用されている日本の伝統的健康食品。青梅(梅の未熟な実)を水飴状(ペースト状)にした加工した食品であり、おろした青梅の搾り汁を原料にして、太陽光に曝して水分を蒸発させた後(化学的にはUV照射も含む)、弱火で長時間に煮込むことで成分を濃縮させて作る。酸味が極めて強い。「梅エキス(うめエキス)」とも呼ばれる(製造販売業者、研究者、消費者)。 学術論文で用いられる国際的名称は、"Japanese apricot fruit juice concentrate"、"fruit-juice concentrate of Prunus mume Sieb. et Zucc." 等々。 青梅 1 kgからおよそ 20 gしか作れない。果汁のみから作られているため、塩分はほとんど含まない。梅の果汁に含まれる糖とアミノ酸が加熱によって結び付いた、そのメイラード反応により、エキスの色は黒褐色である。 現在では、青梅の搾り汁ではなく梅酢を原料としている製品もある()。