『月に憑かれたピエロ』(つきにつかれたピエロ、フランス語: Pierrot lunaire)は、ベルギーの詩人が1884年に発表したフランス語の詩集、およびジローの原詩をもとにが1892年に発表した自由なドイツ語訳の詩集、あるいはこれらの詩に基づく歌曲やメロドラマ(音楽を伴奏とする詩の朗読)などの音楽作品である。 原題のまま『ピエロ・リュネール』とも呼ばれる。 作品では、ピエロ、コロンビーナ、カッサンドロといったイタリアの古典演劇(コメディア・デラルテ)の登場人物がグロテスクで幻想的な世界を繰り広げる。 本稿では主に、オーストリア の作曲家アルノルト・シェーンベルクが1912年に作曲したメロドラマ(作品21)を中心に記述する。