割礼(かつれい)とは、男性もしくは女性の一部を切開あるいは切除(場合によっては性器口を封鎖)する外科的施術を指す。割礼の習慣は、ユダヤ教徒、イスラーム教徒、赤道沿いのアフリカ原住民などの間に見られる。割礼の歴史は古く、紀元前の資料にまで遡る。割礼は単に個人に行われる習慣ではなく、通過儀礼・集団規範と関連するケースが多い。 女性器切除(female circumcision)を『女子割礼』と称す事があるが、男性の割礼(circumcision)とは宗教的背景が異なる。また、男子の割礼が包皮のみを切除し、陰茎亀頭を露出させるだけであるため比較的無害であるのに対し、女性器切除はクリトリス本体や小陰唇、大陰唇を切除するため、生死に関わる負担や生涯にわたる苦痛などの理由で先進国では悪習と批判されている。