コルキス(Colchis or Kolchis, ラズ語:Kolkhati ; グルジア語: კოლხეთი ; 古代ギリシア語: Κολχίς, Kolchís)は、カフカース地方にあった古代グルジアの王国、地域。コルキスはグルジア民族(en:Georgians)およびそのサブグループの民族的文化的形成において、重要な役割を演じた。コルキス王国を初期グルジア国家として見た場合、東グルジアでのイベリア王国(カルトリ王国ともいう。en:Caucasian Iberia)統一以降の、中世のグルジアの国家性の発展に重大な貢献を果たした。 ギリシア神話の中では、アイエーテースやメーデイアの母国にして、アルゴナウタイの目的地で、また、アマゾーン族のいた土地もここだろうと言われている。この古代の地域の場所については、現在のグルジア西部とされ、具体的には、サメグレロ(en:Samegrelo)、イメレティ(en:Imereti)、グリア(en:Guria)、 アジャリア、スヴァネティ、ラチャ(en:Racha)、アブハジア各地方、およびトルコのリゼ県とトラブゾン・アルトヴィン県の一部と言われている。 コルキス人については、青銅器時代中期には既にカフカースに定住していたものと思われる。