シュスワプ語(シュスワプご)またはシュスワップ語(シュスワップご、英: Shuswap; 原語名: Secwepemctsín [sxʷəpmxˈt͡sin])とは、カナダ西部ブリティッシュコロンビア州のファースト・ネーションのうちのの固有言語である。北米の太平洋岸北西部に分布するセイリッシュ語族の内陸語派に属する。原語名の Secwepemctsín は民族名 Secwepemc 〈シュスワップ族〉と -tsín 〈口〉の合成語である。 20世紀には、カナダ政府がシュスワップ族に対して、強制的かつ抑圧的な寄宿学校制度を行い、親世代から子世代への言語の継承が阻害されてきた。その上、近年も話者の高齢化が進む一方で、若い世代の第一言語が英語に切り替わる傾向にあるが、衰退するシュスワプ語を教育によって再興しようという取り組みも行われている(参照: )。シュスワプ語は19世紀末には学術的な場において取り上げられているが、研究の発展は20世紀、特に1970年代前半に文法記述が発表されてから見られた(参照: )。 2000年から公開されているウェブサイト では、他の様々なファースト・ネーションの言語と共にシュスワプ語の語彙や成句が音声つきで紹介されている。

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  • シュスワプ語(シュスワプご)またはシュスワップ語(シュスワップご、英: Shuswap; 原語名: Secwepemctsín [sxʷəpmxˈt͡sin])とは、カナダ西部ブリティッシュコロンビア州のファースト・ネーションのうちのの固有言語である。北米の太平洋岸北西部に分布するセイリッシュ語族の内陸語派に属する。原語名の Secwepemctsín は民族名 Secwepemc 〈シュスワップ族〉と -tsín 〈口〉の合成語である。 20世紀には、カナダ政府がシュスワップ族に対して、強制的かつ抑圧的な寄宿学校制度を行い、親世代から子世代への言語の継承が阻害されてきた。その上、近年も話者の高齢化が進む一方で、若い世代の第一言語が英語に切り替わる傾向にあるが、衰退するシュスワプ語を教育によって再興しようという取り組みも行われている(参照: )。シュスワプ語は19世紀末には学術的な場において取り上げられているが、研究の発展は20世紀、特に1970年代前半に文法記述が発表されてから見られた(参照: )。 言語自体の特徴としては、音韻的には子音の数が多く(参照: )、形態的には重複(英: reduplication)と接辞による語の変化が見られるほか、セイリッシュ語族の言語としては唯一一人称複数に包含(英: inclusive)と除外(英: exclusive)の区別が見られ(参照: 、)、統語的には動詞が他の要素より先頭に来る語順の傾向(参照: )や2種類の格(参照: )が見られ、また形態統語的には主要部標示(英: head marking)型言語である(参照: )といった点が挙げられる。 2000年から公開されているウェブサイト では、他の様々なファースト・ネーションの言語と共にシュスワプ語の語彙や成句が音声つきで紹介されている。 都市カムループス(Kamloops)の名は、シュスワプ語の T'kemlups〈川の合流点〉に由来するものである。また、淡水に生息する魚であるヒメマスを表す英語の kokanee は、同じ意味のシュスワプ語 kəknǽxʷ / keknécw を語源とする説が存在する。なお、このように表記揺れが激しい場合も見られるが、これに関してはを参照されたい。 (ja)
  • シュスワプ語(シュスワプご)またはシュスワップ語(シュスワップご、英: Shuswap; 原語名: Secwepemctsín [sxʷəpmxˈt͡sin])とは、カナダ西部ブリティッシュコロンビア州のファースト・ネーションのうちのの固有言語である。北米の太平洋岸北西部に分布するセイリッシュ語族の内陸語派に属する。原語名の Secwepemctsín は民族名 Secwepemc 〈シュスワップ族〉と -tsín 〈口〉の合成語である。 20世紀には、カナダ政府がシュスワップ族に対して、強制的かつ抑圧的な寄宿学校制度を行い、親世代から子世代への言語の継承が阻害されてきた。その上、近年も話者の高齢化が進む一方で、若い世代の第一言語が英語に切り替わる傾向にあるが、衰退するシュスワプ語を教育によって再興しようという取り組みも行われている(参照: )。シュスワプ語は19世紀末には学術的な場において取り上げられているが、研究の発展は20世紀、特に1970年代前半に文法記述が発表されてから見られた(参照: )。 言語自体の特徴としては、音韻的には子音の数が多く(参照: )、形態的には重複(英: reduplication)と接辞による語の変化が見られるほか、セイリッシュ語族の言語としては唯一一人称複数に包含(英: inclusive)と除外(英: exclusive)の区別が見られ(参照: 、)、統語的には動詞が他の要素より先頭に来る語順の傾向(参照: )や2種類の格(参照: )が見られ、また形態統語的には主要部標示(英: head marking)型言語である(参照: )といった点が挙げられる。 2000年から公開されているウェブサイト では、他の様々なファースト・ネーションの言語と共にシュスワプ語の語彙や成句が音声つきで紹介されている。 都市カムループス(Kamloops)の名は、シュスワプ語の T'kemlups〈川の合流点〉に由来するものである。また、淡水に生息する魚であるヒメマスを表す英語の kokanee は、同じ意味のシュスワプ語 kəknǽxʷ / keknécw を語源とする説が存在する。なお、このように表記揺れが激しい場合も見られるが、これに関してはを参照されたい。 (ja)
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  • 流暢に話すことが可能である話者は197人、()は1千187人 (ja)
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  • そういう訳なので、私はあの娘を抱きしめてやるのだ。 (ja)
  • この彼 (ja)
  • 小さい彼 (ja)
  • 彼/彼女を見たのは彼だ。 (ja)
  • 私の彼氏 (ja)
  • 私は彼を見た。 (ja)
  • 私を見たのはこの彼だ。 (ja)
  • 私を見たのはこの男だ。 (ja)
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  • シュスワプ語(シュスワプご)またはシュスワップ語(シュスワップご、英: Shuswap; 原語名: Secwepemctsín [sxʷəpmxˈt͡sin])とは、カナダ西部ブリティッシュコロンビア州のファースト・ネーションのうちのの固有言語である。北米の太平洋岸北西部に分布するセイリッシュ語族の内陸語派に属する。原語名の Secwepemctsín は民族名 Secwepemc 〈シュスワップ族〉と -tsín 〈口〉の合成語である。 20世紀には、カナダ政府がシュスワップ族に対して、強制的かつ抑圧的な寄宿学校制度を行い、親世代から子世代への言語の継承が阻害されてきた。その上、近年も話者の高齢化が進む一方で、若い世代の第一言語が英語に切り替わる傾向にあるが、衰退するシュスワプ語を教育によって再興しようという取り組みも行われている(参照: )。シュスワプ語は19世紀末には学術的な場において取り上げられているが、研究の発展は20世紀、特に1970年代前半に文法記述が発表されてから見られた(参照: )。 2000年から公開されているウェブサイト では、他の様々なファースト・ネーションの言語と共にシュスワプ語の語彙や成句が音声つきで紹介されている。 (ja)
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