クラウングループ(英:crown group) とは、系統学において、ある系統で現生する種の最も近い共通祖先の子孫全てから構成される系統群のこと。 この概念は、 系統学や分岐学の創始者であるヴィリー・ヘニッヒにより、現生種を絶滅した近縁生物につなげて分類する方法として、彼の『昆虫の系統発生』(独:Die Stammesgeschichte der Insekten)の中で展開され、「クラウン(冠)」や 「ステム(幹)」という系統群を表す用語は1979年にRPS Jefferiesによって作られた 。 1970年代に確立されたが、2000年代にグレイアム・バッドらによって再度紹介されるまで、一般に認知されることはなかった。