国歌は「賞賛、献身または愛国心の歌」と定義される。最も古い作曲の国歌は、1568年から1572年頃に書かれたオランダの『ヴィルヘルムス』であり、最も古い歌詞の国歌は、日本の『君が代』で、905年初出の古今和歌集からその詞をとってある(曲が付けられたのは1880年)。そして、最も古く公式採用された国歌は、1770年に制定されたスペインの『国王行進曲』である。また、一部の国家では王室、皇室歌を国歌としても採用している。 ところが、国家の消滅、革命や新しい国歌の制定などにより、演奏されなくなった国歌もある。例えば、フランス国歌の『ラ・マルセイエーズ』はフランス革命後、それまでの『アンリ4世万歳』に代わって使われた。