英: Long COVID(日: コロナ後遺症)とは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の回復期以降に現れる典型的な疾患、あるいは持続する長期的な後遺症を特徴とする疾患である。Long COVIDは、呼吸器系障害、神経系および神経認知障害、精神障害、代謝障害、心血管障害、消化器障害、倦怠感、疲労、筋骨格痛、貧血など、ほぼすべての臓器系に影響を及ぼす可能性がある。一般的には、疲労、、呼吸困難、無嗅覚症()、刺激性異嗅症(嗅覚の機能不全)、、微熱、認知機能障害など、さまざまな症状が報告されている。 症状の正確な性質や長期的な症状を経験する人の数は不明であり、使用される定義、調査対象の母集団、調査する期間によって異なる。英国国家統計局の調査によると、SARS-CoV-2検査の陽性者の約14%が、3カ月以上にわたって1つ以上の症状を経験したと推定された。オックスフォード大学が行った、主に米国からのCOVID-19の生存者273,618人を対象とした研究では、約37%が診断後3カ月〜6カ月の間に1つ以上の症状を経験していることが示された。