糖尿病(とうにょうびょう、英語・ドイツ語・ラテン語:diabetes mellitus、略称:DM)は、血糖値やヘモグロビンA1c(HbA1c)値が適正値よりも高い状態が慢性的に続く病気で、血液中のブドウ糖を細胞へ届けるインスリンの分泌不足・異常が生じることで発症する。朝、空腹時に測った血糖値が126ミリグラム (mg)/デシリットル (dL)以上、また食事の有無問わず血糖値が200mg/dl 以上、この両方を満たした場合は「糖尿病」の確定診断となる。 糖尿病には、2つ大きな合併症群があり、1つめは「」である。細かい血管に糖の酸化物が詰まって血管障害を起こし、神経障害、網膜症、を引き起こす。2つめは「」であり、足の壊疽、脳梗塞、狭心症を伴う心筋梗塞を引き起こす。血液中の血糖値が高いことで尿から糖が出るという病理のため、実態を適切に表すなら高血糖症と言われている。 そして、糖尿病は発症の原因によって、1型糖尿病と2型糖尿病、その他、妊娠糖尿病に分類される。糖尿病患者の95%以上は2型であり、これは中高年に多く、予防可能な生活習慣病である。2型糖尿病の予防や軽減には、健康的でバランスのとれた食事、適度な運動、適切な体重管理、禁煙が有効である。 アルツハイマー型認知症は糖尿病と強い関連性があることから3型糖尿病とも呼ばれる。