『資本論』(しほんろん、ドイツ語: Das Kapital 、英語: Capital、原題: 『資本論 経済学批判』(しほんろん けいざいがくひはん、独: Das Kapital. Kritik der politischen Ökonomie 、英: Capital: Critique of Political Economy))は、プロイセン王国の社会主義者、カール・マルクスによる経済学書。唯物論哲学、政治経済批判、政治学の基礎となる理論的な評論である。ドイツ古典哲学の集大成とされるヘーゲルの弁証法を批判的に継承したうえで、それまでの経済学の批判的再構成を通じて、資本主義的生産様式、剰余価値の生成過程、資本の運動諸法則を明らかにした。 全3巻(全3部)から成る。冒頭に、「忘れがたきわが友 勇敢、誠実、高潔なプロレタリアート前衛戦士 ヴィルヘルム・ヴォルフにささぐ」との献辞が記されている。2013年に『共産党宣言』とともに資本論初版第1部が国際連合教育科学文化機関(UNESCO)の世界の記憶に登録された。