第一次英蘭戦争(だいいちじえいらんせんそう、英語: The First Angrlo-Dutch War、オランダ語: De Eerste Engels-Nederlandse oorlog、1652年–1654年)は、イングランド共和国(イギリス)とネーデルラント連邦共和国(オランダ)の両海軍間で争われた、もっぱら洋上を戦場とする戦争である。貿易をめぐる紛争に端を発し、イングランドによるオランダ商船攻撃によって始まったが、大艦隊の出動によって戦闘が拡大した。結果として、英海軍はイングランド近海の制海権を獲得し、オランダに対し、イギリスおよびその植民地との貿易において英本国による排他的独占を認めさせた。この戦争は、イギリス・オランダ戦争(英蘭戦争)の最初の戦いとなった。