ランプ議会(ランプぎかい、Rump Parliament)とは、かつて清教徒革命(イングランド内戦)期のイングランドに存在した政治機関である。長期議会が1648年12月6日のクーデター(プライドのパージ)で議員を大幅に減らされ、残った議員達で構成された議会がイングランド共和国の政治を受け持ったが、様々な要因の積み重ねで1653年4月20日にオリバー・クロムウェルによって解散させられた。ランプ(Rump)は(獣の)尻肉の意味で、転じて残党を意味し、残部議会(ざんぶぎかい)、臀部議会(でんぶぎかい)とも呼ばれる。 1659年5月7日にクロムウェルの息子リチャード・クロムウェルに反抗した軍と共和派により再び召集され、1660年2月21日にジョージ・マンクの介入で長期議会が復活するまで開会していた。終始混乱に見舞われ期間は1年にもならなかったが、パージで追放された議員達が戻り、やがて王政復古が成就する道筋を辿った。