児童性的虐待(じどうせいてきぎゃくたい、Child Sexual Abuse、CSA)とは成人または年長の青年が、性的刺激のために子供を利用する児童虐待の一つであり、性的虐待でもある。他にも児童性虐待、子供に対する性的虐待、児童期性的虐待、性的児童虐待などの訳語がある。 児童性的虐待の形態としては、児童との性行為、わいせつな露出、児童のグルーミング、児童の性的搾取、実際の児童を使っての児童ポルノの作成などがある。 ユニセフでは、児童婚もまた「少女に対する性的虐待と搾取の最も一般的な形態」とする。 児童性的虐待の影響には、うつ病、心的外傷後ストレス障害、不安、複雑性PTSD、成人期においてさらに被害を受ける傾向、そして何より子供への身体的傷害 などがある。家族による性的虐待は近親相姦でもあり、特に親からの近親相姦の場合、より深刻で長期的な精神的外傷をもたらす可能性がある。 児童性的虐待の被害を受ける割合は、世界的には女性で19.7%、男性で7.9%と推定される。 加害者のほとんどは被害者と面識があり、約30%が子供の親戚で、兄弟、父親、叔父、いとこなどである。他の約60%は、家族の友人、ベビーシッター、近所の人などの「知人」である。見知らぬ人からの加害は約10%である。