マインドコントロール(英: Mind control)とは、操作者からの影響や強制を気づかれないうちに、他者の精神過程や行動、精神状態を操作して、操作者の都合に合わせた特定の意思決定・行動へと誘導すること・技術・概念である。マインドコントロール論とも。不法行為に当たるほどの暴力や強い精神的圧力といった強制的手法を用いない、またはほとんど用いない点で、洗脳とは異なるとされる。 スティーブン・ハッサンらの研究者や岡田尊司らの精神科医および、消費者問題・カルト宗教問題に取り組む紀藤正樹や郷路征記らの弁護士により、マインドコントロール論が提示され、共有されている。マインド・コントロールは、独裁者やカルトの指導者が配下に及ぼす心理的支配や、情報機関がエージェントを操る技術、悪質な勧誘や詐欺まがいのビジネス、横暴な上司や夫が部下や妻を思い通りに支配することや、悪口や仲間外れにすることで相手を精神的に追い詰めるいじめにも使われるとされる。特に宗教を巡っては、マインド・コントロールを受けた信者が自発的に高額な寄付を続け、破産や家庭崩壊に追い込まれるなどの問題が指摘されている。但し、マインドコントロールの概念または理論に対して、懐疑的または批判的な見解は存在する。 主に、後述の「セルフコントロール」と対する意味で使われるが、セルフコントロールの上位概念として使われる場合もある。