テンナンショウ属 (学名:Arisaema Mart.) は、サトイモ科に属する属の1つ。有毒なものがある。テンナンショウは「天南星」の意で、この類の球茎の漢方生薬名である。 この属の種は、湿潤な熱帯や温帯に見られ、東アジア、東南アジア、インド南西部、アメリカ合衆国東部、メキシコ、アフリカ東部などに分布する。世界で約180種があり、日本では53種8亜種3変種を認める。分布域が広い種によっては、葉や仏炎苞などの変異の幅が著しく、詳細な分類は難しいものもある。また、種によっては、古い図鑑と新しい図鑑では、学名・和名が変わっていることがある。 英語では Cobra lily や Jack-in-the-Pulpit の別名がある。