System/360(システムさんろくまる、S/360、システム/360)は、IBMが1964年4月7日（日本では翌4月8日）に発表したメインフレーム コンピュータのシリーズである。1965年から1977年まで出荷された。あらゆる用途をカバーするファミリを形成し、小型から大型まで、商用から科学技術計算まで使われた。コンピュータ・アーキテクチャと回路実装を明確に区別した最初のコンピュータシリーズである。System/360の設計は後のコンピュータの設計に影響を与え続け、「史上最も成功したコンピュータ設計の1つ」とされている。またこのSystem/360において、商用では初のオペレーティングシステムや仮想機械が登場した。このSystem/360シリーズの大成功により、コンピュータ業界では後発であったIBMは競合他社を市場で圧倒することになった。System/360シリーズのアーキテクチャやアプリケーション・プログラムの互換性は、後続のSystem/370、System/390だけでなく、2009年現在の最新のSystem zまで引き継がれている。
