人種（じんしゅ、英語：Race）とは、ヒトの分類の概念。以下の意味を持つ。 1. * 現生人類を骨格・皮膚・毛髪などの遺伝的・形質的特徴によって区分した人の自然的な集団を指す。生物学的な区分（四大人種）としてネグロイド（黒色人種群）、コーカソイド（白色人種群）、モンゴロイド（黄色人種群）、オーストラロイド（黒褐色人種群）などがあり、しばしばホモ・サピエンスの亜種に相当すると見なされるが、近年は人種主義的であるとの批判もあり、それへの反論も提出されるなど議論が続いている（後述）。英語 raceの日本語訳語でもある。この場合の「種」は生物学的な種（species）とは異なるが、日本語では同じ漢字表記なので留意する必要がある。また1844年頃に成立したとされる『随筆百草』には「亜伊能（アイヌ）人種」という用例がある。 2. * 人を地位、職業、環境などによる生活習慣や気質のちがいによって分けたもの。 3. * 血筋。血統。 などを意味する言葉である。なお、人種（ヒトの分類）という概念は意味のない虚構であるとする考え方もある。 日本には古くから「人種」という言葉があったがヒトを分類する意味はなかった。ヒトの分類の概念が「人種」に当てはめられるようになったのは西洋文化の多く入ってきた江戸末期からだとされる。日本では以下の様な文献に使われている。
