ロンドン地下鉄(ロンドンちかてつ、英: London Underground)は、イギリスの大ロンドン市域を走る世界最古の地下鉄である。最初の区間はメトロポリタン鉄道により1863年1月10日に開業した。初期の路線の大部分は、ハマースミス&シティー線の一部として使用されている。 ロンドン地下鉄は、アメリカや日本の地下鉄のようにSubway(サブウェイ)とは呼ばれず、ロンドンの住民には単に "the Underground" または(より親しみをこめて)"the Tube"と呼ばれている。後者は、そのトンネルの形状に由来している。"Subway" はもっぱら地下道の意に用いられる。 ロンドン地下鉄には2020年10月時点で270の駅が存在し、総延長距離は400km(250マイル)におよぶ。また、廃止となった駅、および路線も数多い。2004年 - 2005年の統計では、総利用者数は年間9億7,600万人、一日あたり267万人である。 2003年から、ロンドン地下鉄はロンドン交通局(Transport for London=TfL)の傘下に入った。交通局は他にも、赤い2階建てバスも含めた、ロンドンのバスの運行計画や運行会社への業務委託を行っている。それ以前は、ロンドン地方交通社(London Regional Transport)がロンドン地下鉄の持株会社として存在していた。