烏山寺町(からすやまてらまち)は、東京都世田谷区北烏山二丁目、四丁目〜六丁目にかけて26の仏教寺院が立ち並ぶ地域の通称である。 寺町の成立は関東大震災後の1923年(大正12年)に浅草、築地、本所、荒川などにあった寺院が集団で移転してきたのが直接的な契機とされるが、関東大震災の前から計画されていた東京の都市基盤の整備とも密接に関わっている。寺院の建築と緑豊かな環境が調和した烏山寺町の一帯は「世田谷の小京都」などと呼ばれ、1984年(昭和59年)には「せたがや百景」に選定された。1975年(昭和50年)には、「烏山寺町の環境を守る会」が結成され、「烏山寺町環境協定」が締結されている。