多聞院(たもんいん)は、東京都世田谷区北烏山にある寺院。真言宗豊山派に属し、本山は長谷寺、正式名を「金剛山 悲願寺 多聞院」という。創建は1615年(元和元年)で、旧地は甲州街道沿いの角筈(現在の新宿区西新宿1丁目付近)であった。 1945年(昭和20年)5月の大空襲で全ての堂宇を焼失し、第二次世界大戦終戦後に区画整理事業の対象となって烏山に移転してきた。多聞院は「烏山寺町」を構成する26の寺院の中では、最後に烏山に移転してきた寺院である。