名護市女子中学生拉致殺害事件(なごしじょしちゅうがくせいらちさつがいじけん)は、1996年(平成8年)6月21日に沖縄県(沖縄本島)で発生した、わいせつ略取・強姦・殺人・死体遺棄・窃盗事件。犯人の男2人組(本文中「Y」および「U」)は同日夕方、名護市伊差川の農道で、帰宅途中の女子中学生A(当時15歳:市立羽地中学校3年生)を、ワゴン車(白いワンボックスカー)で拉致した。その後、2人は2回にわたってAを強姦した上で、同日夜に国頭郡国頭村の山中で、Aの首をロープで絞めて殺害し、死体を国頭村楚洲の山中に遺棄した。2人は犯行後、約半年間にわたって逃亡を続けていたが、同年12月に犯行車両を盗んだとして指名手配されていた犯人の1人 (Y) が自首し、Aを殺害して遺棄した旨を自供したことで、1997年(平成9年)1月1日にAの遺体が発見され、残る1人 (U) も同月に逮捕された。沖縄女子中学生強姦殺人事件と呼称される場合もある。 殺人罪などの被告人として起訴された犯人2人は、刑事裁判でいずれも死刑を求刑されたが、第一審(那覇地裁)・控訴審(福岡高裁那覇支部)ともに無期懲役の判決を言い渡され、1999年(平成11年)10月に無期懲役が確定している。

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  • 名護市女子中学生拉致殺害事件(なごしじょしちゅうがくせいらちさつがいじけん)は、1996年(平成8年)6月21日に沖縄県(沖縄本島)で発生した、わいせつ略取・強姦・殺人・死体遺棄・窃盗事件。犯人の男2人組(本文中「Y」および「U」)は同日夕方、名護市伊差川の農道で、帰宅途中の女子中学生A(当時15歳:市立羽地中学校3年生)を、ワゴン車(白いワンボックスカー)で拉致した。その後、2人は2回にわたってAを強姦した上で、同日夜に国頭郡国頭村の山中で、Aの首をロープで絞めて殺害し、死体を国頭村楚洲の山中に遺棄した。2人は犯行後、約半年間にわたって逃亡を続けていたが、同年12月に犯行車両を盗んだとして指名手配されていた犯人の1人 (Y) が自首し、Aを殺害して遺棄した旨を自供したことで、1997年(平成9年)1月1日にAの遺体が発見され、残る1人 (U) も同月に逮捕された。沖縄女子中学生強姦殺人事件と呼称される場合もある。 殺人罪などの被告人として起訴された犯人2人は、刑事裁判でいずれも死刑を求刑されたが、第一審(那覇地裁)・控訴審(福岡高裁那覇支部)ともに無期懲役の判決を言い渡され、1999年(平成11年)10月に無期懲役が確定している。 本事件は、沖縄県内では類を見ない凶悪事件として、大きな衝撃を与えた。事件発生から、Aの遺体が発見されるまでの約半年間に、沖縄県警のみならず、地元住民や学校教職員らも(当時行方不明だった)Aを捜索する活動に加わり、大規模かつ長期的な捜査が展開されたが、600人規模の特別捜査本部の設置、被害者の情報を公表した公開捜査、全県での地元住民らによる一斉捜索、県知事(当時は大田昌秀)による事件捜査への協力の呼び掛けなどは、いずれも沖縄県内で発生した事件としては異例のものだった。また、那覇地裁 (1998) は判決理由で、「地元や県のみならず、社会一般に不安・恐怖を与えた事件」と判示している。 (ja)
  • 名護市女子中学生拉致殺害事件(なごしじょしちゅうがくせいらちさつがいじけん)は、1996年(平成8年)6月21日に沖縄県(沖縄本島)で発生した、わいせつ略取・強姦・殺人・死体遺棄・窃盗事件。犯人の男2人組(本文中「Y」および「U」)は同日夕方、名護市伊差川の農道で、帰宅途中の女子中学生A(当時15歳:市立羽地中学校3年生)を、ワゴン車(白いワンボックスカー)で拉致した。その後、2人は2回にわたってAを強姦した上で、同日夜に国頭郡国頭村の山中で、Aの首をロープで絞めて殺害し、死体を国頭村楚洲の山中に遺棄した。2人は犯行後、約半年間にわたって逃亡を続けていたが、同年12月に犯行車両を盗んだとして指名手配されていた犯人の1人 (Y) が自首し、Aを殺害して遺棄した旨を自供したことで、1997年(平成9年)1月1日にAの遺体が発見され、残る1人 (U) も同月に逮捕された。沖縄女子中学生強姦殺人事件と呼称される場合もある。 殺人罪などの被告人として起訴された犯人2人は、刑事裁判でいずれも死刑を求刑されたが、第一審(那覇地裁)・控訴審(福岡高裁那覇支部)ともに無期懲役の判決を言い渡され、1999年(平成11年)10月に無期懲役が確定している。 本事件は、沖縄県内では類を見ない凶悪事件として、大きな衝撃を与えた。事件発生から、Aの遺体が発見されるまでの約半年間に、沖縄県警のみならず、地元住民や学校教職員らも(当時行方不明だった)Aを捜索する活動に加わり、大規模かつ長期的な捜査が展開されたが、600人規模の特別捜査本部の設置、被害者の情報を公表した公開捜査、全県での地元住民らによる一斉捜索、県知事(当時は大田昌秀)による事件捜査への協力の呼び掛けなどは、いずれも沖縄県内で発生した事件としては異例のものだった。また、那覇地裁 (1998) は判決理由で、「地元や県のみならず、社会一般に不安・恐怖を与えた事件」と判示している。 (ja)
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  • 拉致現場 付近の略地図。Aの家(名護市我部祖河)は、拉致現場から西方へわずか約500 m、ないし約600 mの地点だった。そのほぼ中間地点に、県道71号との交差点 があり、同地点で左折して南進すると、国道58号との交差点 に到達する。その交差点 を左折し、国道58号を北西方向に進むと、殺害・遺棄現場のある国頭村に到達する。 (ja)
  • 『AERA』 に拉致現場と、目撃者が住んでいた名護市営住宅 (現場から川を隔てて約50 m離れた地点)を写した写真が掲載されている。 (ja)
  • 拉致現場 付近の略地図。Aの家(名護市我部祖河)は、拉致現場から西方へわずか約500 m、ないし約600 mの地点だった。そのほぼ中間地点に、県道71号との交差点 があり、同地点で左折して南進すると、国道58号との交差点 に到達する。その交差点 を左折し、国道58号を北西方向に進むと、殺害・遺棄現場のある国頭村に到達する。 (ja)
  • 『AERA』 に拉致現場と、目撃者が住んでいた名護市営住宅 (現場から川を隔てて約50 m離れた地点)を写した写真が掲載されている。 (ja)
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  • Aが拉致される場面を目撃した住民が住んでいた団地 (ja)
  • Aが同級生(甲)と最後に別れた橋の袂 (ja)
  • 拉致現場 (ja)
  • 県道71号と国道58号の交差点 (ja)
  • 農道と県道71号の交差点 (ja)
  • (名護市営住宅) (ja)
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  • 海辺で拾った紐(長さ約2 m、太さ約9 mm) (ja)
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  • * 乱暴目的(拉致の動機) * 拉致の発覚を恐れたため(殺害の動機) (ja)
  • * 乱暴目的(拉致の動機) * 拉致の発覚を恐れたため(殺害の動機) (ja)
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  • 名護市女子中学生拉致殺害事件 (ja)
  • 名護市女子中学生拉致殺害事件 (ja)
prop-ja:場所
  • ・沖縄県(沖縄本島) * - 名護市伊差川の農道 * - 国頭郡国頭村楚洲の林道 (ja)
  • ・沖縄県(沖縄本島) * - 名護市伊差川の農道 * - 国頭郡国頭村楚洲の林道 (ja)
prop-ja:容疑
prop-ja:対処
  • 犯人2人を逮捕・起訴 (ja)
  • 犯人2人を逮捕・起訴 (ja)
prop-ja:影響
  • 沖縄県内で官民挙げての大捜索が展開され、名護市議会の一時休会、名護夏祭りの中止などの影響が出た。 (ja)
  • 沖縄県内で官民挙げての大捜索が展開され、名護市議会の一時休会、名護夏祭りの中止などの影響が出た。 (ja)
prop-ja:手段
  • * 拉致手段 - Aに道を尋ねるふりをして声を掛け、車に無理矢理押し込める * 殺害手段 - 首を絞める(Aの首にロープを巻き付け、2人で両端を引っ張り合う) (ja)
  • * 拉致手段 - Aに道を尋ねるふりをして声を掛け、車に無理矢理押し込める * 殺害手段 - 首を絞める(Aの首にロープを巻き付け、2人で両端を引っ張り合う) (ja)
prop-ja:損害
  • 約200円(犯人2人が被害者から奪った現金) (ja)
  • 約200円(犯人2人が被害者から奪った現金) (ja)
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  • 男2人組が白いワゴン車(ワンボックスカー)を用い、名護市の農道で帰宅途中の女子中学生を拉致した。2人は国頭村で少女を乱暴した上で、林道上で絞殺し、遺体を山中に遺棄した。 (ja)
  • 男2人組が白いワゴン車(ワンボックスカー)を用い、名護市の農道で帰宅途中の女子中学生を拉致した。2人は国頭村で少女を乱暴した上で、林道上で絞殺し、遺体を山中に遺棄した。 (ja)
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  • 女性 (ja)
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  • 元建設作業員の男2人(本文中Y・U) (ja)
  • 元建設作業員の男2人(本文中Y・U) (ja)
prop-ja:管轄
  • * 沖縄県警察(名護警察署など) * 那覇地方検察庁 (ja)
  • * 沖縄県警察(名護警察署など) * 那覇地方検察庁 (ja)
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  • 帰宅途中の女子中学生A(事件当時15歳:名護市立羽地中学校3年生) - 名護市我部祖河在住 (ja)
  • 帰宅途中の女子中学生A(事件当時15歳:名護市立羽地中学校3年生) - 名護市我部祖河在住 (ja)
prop-ja:謝罪
  • あり (ja)
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  • 「九州・沖縄犯罪被害者連絡会」(みどりの風) - 被害者Aの父親が参加している。 (ja)
  • 「九州・沖縄犯罪被害者連絡会」(みどりの風) - 被害者Aの父親が参加している。 (ja)
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  • 名護市女子中学生拉致殺害事件(なごしじょしちゅうがくせいらちさつがいじけん)は、1996年(平成8年)6月21日に沖縄県(沖縄本島)で発生した、わいせつ略取・強姦・殺人・死体遺棄・窃盗事件。犯人の男2人組(本文中「Y」および「U」)は同日夕方、名護市伊差川の農道で、帰宅途中の女子中学生A(当時15歳:市立羽地中学校3年生)を、ワゴン車(白いワンボックスカー)で拉致した。その後、2人は2回にわたってAを強姦した上で、同日夜に国頭郡国頭村の山中で、Aの首をロープで絞めて殺害し、死体を国頭村楚洲の山中に遺棄した。2人は犯行後、約半年間にわたって逃亡を続けていたが、同年12月に犯行車両を盗んだとして指名手配されていた犯人の1人 (Y) が自首し、Aを殺害して遺棄した旨を自供したことで、1997年(平成9年)1月1日にAの遺体が発見され、残る1人 (U) も同月に逮捕された。沖縄女子中学生強姦殺人事件と呼称される場合もある。 殺人罪などの被告人として起訴された犯人2人は、刑事裁判でいずれも死刑を求刑されたが、第一審(那覇地裁)・控訴審(福岡高裁那覇支部)ともに無期懲役の判決を言い渡され、1999年(平成11年)10月に無期懲役が確定している。 (ja)
  • 名護市女子中学生拉致殺害事件(なごしじょしちゅうがくせいらちさつがいじけん)は、1996年(平成8年)6月21日に沖縄県(沖縄本島)で発生した、わいせつ略取・強姦・殺人・死体遺棄・窃盗事件。犯人の男2人組(本文中「Y」および「U」)は同日夕方、名護市伊差川の農道で、帰宅途中の女子中学生A(当時15歳:市立羽地中学校3年生)を、ワゴン車(白いワンボックスカー)で拉致した。その後、2人は2回にわたってAを強姦した上で、同日夜に国頭郡国頭村の山中で、Aの首をロープで絞めて殺害し、死体を国頭村楚洲の山中に遺棄した。2人は犯行後、約半年間にわたって逃亡を続けていたが、同年12月に犯行車両を盗んだとして指名手配されていた犯人の1人 (Y) が自首し、Aを殺害して遺棄した旨を自供したことで、1997年(平成9年)1月1日にAの遺体が発見され、残る1人 (U) も同月に逮捕された。沖縄女子中学生強姦殺人事件と呼称される場合もある。 殺人罪などの被告人として起訴された犯人2人は、刑事裁判でいずれも死刑を求刑されたが、第一審(那覇地裁)・控訴審(福岡高裁那覇支部)ともに無期懲役の判決を言い渡され、1999年(平成11年)10月に無期懲役が確定している。 (ja)
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