ラッコ(海獺、Sea otter, Enhydra lutris)は、食肉目イタチ科ラッコ属に分類される哺乳類で、海獣の一種。現生種では本種のみでラッコ属を構成する。 北太平洋の、北アメリカ大陸から千島列島の沿岸にかけて棲息。毛皮を採取するため乱獲され、日本では20世紀初頭に絶滅したと考えられていたが、北海道東部(道東)で1980年代から再び目撃されるようになり、モユルリ島(根室市)、霧多布岬(浜中町)では繁殖も確認されている。水族館で飼育もされている。 世界的には生息域や個体数の減少を受けて保護対象となっており、ワシントン条約で取引が規制され、国際自然保護連合(IUCN)が2000年から絶滅危惧種に分類している。