コブラ台風(コブラたいふう、Typhoon Cobra)とは、太平洋戦争中の1944年12月にアメリカの太平洋艦隊を襲った熱帯低気圧にアメリカ海軍がつけた名称である。「1944年の台風」、「ハルゼー台風」とも呼ばれる。 戦時中でレーダーなどによるが発達する前であるため、規模など詳細は現在も不明な点が多いが、アメリカ海軍によるレーダー(この時のレーダー観測はアメリカの気象観測史上二番目のものであった)、気圧、風速などの観測記録が残された。一方、制海権を失っていたこともあり日本では観測されていない。 この事件を契機としてアメリカ海軍は太平洋地域に観測所を設置、これが後に合同台風警報センターへと発展した。