クロメ(黒布、学名:Ecklonia cava ssp. kurome)は、コンブ科に属する大型の褐藻の1分類群である。根のような付着器で岩に付着し、1本の茎(茎状部)の先端に葉(葉状部)がつき、その両縁から側葉が羽状に伸びている。葉の表面にはシワがある。多年生であり、大きなものは高さ1–2メートルになる。西日本の太平洋岸および瀬戸内海に分布し、低潮線下で藻場(海中林)を形成する。味噌汁や佃煮として食用にされることがある。 類似種としてアラメがあるが、茎の先端が2叉に分かれることでクロメとは異なる。またカジメ属の類似種には、カジメやツルアラメがあるが、カジメは葉にシワがないこと、ツルアラメは発達した匍匐茎(ストロン)をもつことなどで区別される。しかし遺伝子解析からは、クロメとカジメ、ツルアラメの間の境界が不明瞭であることが示され、クロメとツルアラメをカジメの亜種とすることが提唱されている(右分類表)。形態的に"クロメ"とされていたもののうち、東日本のものは遺伝的にカジメ、日本海側のものは遺伝的にツルアラメであることが示されている。

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  • クロメ(黒布、学名:Ecklonia cava ssp. kurome)は、コンブ科に属する大型の褐藻の1分類群である。根のような付着器で岩に付着し、1本の茎(茎状部)の先端に葉(葉状部)がつき、その両縁から側葉が羽状に伸びている。葉の表面にはシワがある。多年生であり、大きなものは高さ1–2メートルになる。西日本の太平洋岸および瀬戸内海に分布し、低潮線下で藻場(海中林)を形成する。味噌汁や佃煮として食用にされることがある。 類似種としてアラメがあるが、茎の先端が2叉に分かれることでクロメとは異なる。またカジメ属の類似種には、カジメやツルアラメがあるが、カジメは葉にシワがないこと、ツルアラメは発達した匍匐茎(ストロン)をもつことなどで区別される。しかし遺伝子解析からは、クロメとカジメ、ツルアラメの間の境界が不明瞭であることが示され、クロメとツルアラメをカジメの亜種とすることが提唱されている(右分類表)。形態的に"クロメ"とされていたもののうち、東日本のものは遺伝的にカジメ、日本海側のものは遺伝的にツルアラメであることが示されている。 (ja)
  • クロメ(黒布、学名:Ecklonia cava ssp. kurome)は、コンブ科に属する大型の褐藻の1分類群である。根のような付着器で岩に付着し、1本の茎(茎状部)の先端に葉(葉状部)がつき、その両縁から側葉が羽状に伸びている。葉の表面にはシワがある。多年生であり、大きなものは高さ1–2メートルになる。西日本の太平洋岸および瀬戸内海に分布し、低潮線下で藻場(海中林)を形成する。味噌汁や佃煮として食用にされることがある。 類似種としてアラメがあるが、茎の先端が2叉に分かれることでクロメとは異なる。またカジメ属の類似種には、カジメやツルアラメがあるが、カジメは葉にシワがないこと、ツルアラメは発達した匍匐茎(ストロン)をもつことなどで区別される。しかし遺伝子解析からは、クロメとカジメ、ツルアラメの間の境界が不明瞭であることが示され、クロメとツルアラメをカジメの亜種とすることが提唱されている(右分類表)。形態的に"クロメ"とされていたもののうち、東日本のものは遺伝的にカジメ、日本海側のものは遺伝的にツルアラメであることが示されている。 (ja)
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  • クロメ(黒布、学名:Ecklonia cava ssp. kurome)は、コンブ科に属する大型の褐藻の1分類群である。根のような付着器で岩に付着し、1本の茎(茎状部)の先端に葉(葉状部)がつき、その両縁から側葉が羽状に伸びている。葉の表面にはシワがある。多年生であり、大きなものは高さ1–2メートルになる。西日本の太平洋岸および瀬戸内海に分布し、低潮線下で藻場(海中林)を形成する。味噌汁や佃煮として食用にされることがある。 類似種としてアラメがあるが、茎の先端が2叉に分かれることでクロメとは異なる。またカジメ属の類似種には、カジメやツルアラメがあるが、カジメは葉にシワがないこと、ツルアラメは発達した匍匐茎(ストロン)をもつことなどで区別される。しかし遺伝子解析からは、クロメとカジメ、ツルアラメの間の境界が不明瞭であることが示され、クロメとツルアラメをカジメの亜種とすることが提唱されている(右分類表)。形態的に"クロメ"とされていたもののうち、東日本のものは遺伝的にカジメ、日本海側のものは遺伝的にツルアラメであることが示されている。 (ja)
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