エミラウ島の無血占領(エミラウとうのむけつせんりょう)とは、太平洋戦争での島嶼をめぐる戦闘の一つであり、ダグラス・マッカーサー陸軍大将が進めていた日本軍の主要基地の一つであるラバウルへの包囲網構築の最終戦として行われた。1944年(昭和19年)3月20日にエミラウ島へアメリカ海兵隊が上陸したものの島に日本軍はおらず、負傷者1名を出したのみで無血占領という形により戦いは終わった。エミラウ島の確保によって連合軍は同島に航空基地を設営し、ラバウルとカビエンに対する包囲網を完成させた。このことにより、マッカーサー指揮下のニューギニア方面の連合軍はニューギニア島北岸への進撃を本格化させることとなった。