インフルエンザの流行(influenza pandemic)は、過去140年間で5回のパンデミックが発生しており、1918年のパンデミック(スペインかぜ)が最も深刻であった。スペインかぜでは、世界で5000万-1億人の死者を出したと推定されている。最近の2009年新型インフルエンザの世界的流行では、100万人弱の死者が出ているが、これは比較的軽度と考えられている。パンデミックは不規則に発生する。 世界保健機関は、ある新型のウイルスが最初の数人に感染し、それが世界中に移動するプロセスを、6つのステージに分類している。これは主に動物に感染するウイルスから始まり、それが動物から人に感染するものであった場合(新型インフルエンザ)、ウイルスが人同士で直接広がり始め、最後には新型ウイルスによる感染が世界中に広がるパンデミックとなるというステップである。