一般に顔(かお、かんばせ)とは、頭部の正面を指す。顔面(がんめん)ともいう。 ヒトの顔には重要な感覚器である眼、耳、鼻、口などが集まり、かつ全体が左右対称になっている。視覚、聴覚、嗅覚などで周囲の環境情報を取得、状況を把握し、さらに呼吸や食事という生命維持に不可欠な活動を行っている。口は発声・会話によるコミュニケーションで中心的な役割を果たす。 また顔つきと、顔のたくさんの小さい筋肉(浅頭筋)とそれらをコントロールした微細な動きが作り出す微妙な表情は、他人から見た印象を左右する、他の動物には見られない複雑さがある。表情は感情と密接に関連しており、意図的に表情を作ることもできるが、完全にコントロールすることは難しい。ヒトにとって表情は言葉(言語)を用いない非言語コミュニケーションの代表であり複雑な社会的コミュニケーションを可能とさせている。 人間の顔は眉毛・まつ毛、また産毛を除けば毛がなく、肌が露出しており、主に成人男性の顔には部分的に髭が生える。横から見た顔は、横顔(よこがお)という。