渡洋爆撃(とようばくげき)とは、総じて海洋を越えて実施する爆撃行のことであるが、特に1937年(昭和12年)8月13日夜に勃発した第二次上海事変において、大日本帝国海軍が上海租界の海軍陸戦隊や第三艦隊、現地居留民を支援するために行った14日、15日、16日の長距離爆撃は、渡洋爆撃の名でセンセーショナルに報道されて以後有名となった。 渡洋爆撃は台湾(当時の日本領)・九州・済州島(当時の日本領)の各基地から東シナ海を越えて上海を中心とした中国大陸に行われた。この際、長距離爆撃を実現するために電波航法が使用され注目された。