本項中国におけるイスラームの歴史(ちゅうごくにおけるイスラームのれきし)では、7世紀の中国へのイスラームの流入から21世紀の現代に至るまでの歴史を概観する。 唐宋代にムスリム商人を介して中国に広まったイスラームは元代に大きく躍進した。明代には抑圧を受け、現在まで続く「漢回対立」と呼ばれる漢人とムスリムの対立を生んだが、漢語でのイスラーム解釈が行われ、神秘主義の流入と共に改革が行われた。清代にはムスリムはたびたび反乱を起こした。辛亥革命を経て中華民国の時代になるとイスラームでも改革が行われた。中華人民共和国の時代には反右派闘争や文化大革命などの弾圧を受けたものの、改革・開放政策の下では政府によるモスクの修繕などが行われ、現在に至る。