ミクロ経済学(ミクロけいざいがく、英: microeconomics)は、経済学の一種で消費者(家計)、生産者(企業)が経済的な取引を行う市場をその分析対象とするものである。微視経済学あるいは微視的経済学とも訳される。 ミクロ経済学は、現実を抽象化した数理的モデルを構築し、演繹的方法によって理論的帰結を導出する理論経済学の分野であり、経済全体に着目するマクロ経済学と併せて理論経済学の2つの柱になっている。ミクロ経済学の手法によって導き出された理論的帰結は、計量経済学、実験経済学などの実証経済学によって検証される必要がある。ミクロ経済学は、公共経済学、国際経済学、産業組織論、労働経済学、金融経済学などの応用経済学に対して、分析方法を提供する役割をも果たしている。