陸軍航空技術研究所(りくぐんこうくうぎじゅつけんきゅうじょ)は、日本陸軍の研究機関のひとつである。陸軍航空本部の下部組織として航空関係の器材、燃料の考案、審査、あるいは航空技術の調査研究や試験を行った。1935年(昭和10年)8月、陸軍航空本部技術部が昇格独立して設立された。所在地は東京府立川町(1940年より立川市)に本部が置かれたほか、各地に出張所が設置された。 1942年(昭和17年)10月、陸軍航空技術研究所内の各部がそれぞれ独立し、第1陸軍航空技術研究所から第8陸軍航空技術研究所までの各陸軍航空技術研究所となった。1945年(昭和20年)8月の太平洋戦争(大東亜戦争)終結につづく陸軍解体で、各陸軍航空技術研究所はすべて廃止された。ここでは前身である陸軍航空本部技術部その他についても述べる。