法(ほう)、またはムード(英: mood)とは言語学で使われる用語で、文法カテゴリーの一つである。叙法とも。文が表す出来事の現実との関係(事実的 (英: realis) (en) か反事実的 (英: irrealis) (en) か)や意図、聞き手に対する態度などを表す。特に動詞の形態に反映された場合のことを言うが、モダリティ(法性)と同義で語られることもある。断定、疑義、命令、可能・必然 (epistemic)、許可・義務 (英: deontic)、願望・要求 (propositional attitude) などにかかわる。 印欧語の「直説法」、「命令法」、「接続法」(仮定法)、「希求法」、「条件法」、「禁止法」などがこれにあたる。 文法用語としての英語mood(述べ方)は、フランス語のmode(方式)の訛形であるが、ゲルマン語に起源を持つもう一つのmood(気分)からも意味的な影響を受けている。