BGN/PCGNラテン文字表記法(BGN/PCGNラテンもじひょうきほう、英語: BGN/PCGN romanization)はアメリカ合衆国のアメリカ地名委員会(BGN)とイギリスのイギリス地名常置委員会(PCGN)が共同で承認しているラテン文字表記に関する規則およびシステムである。日本語では他の翻字法にならいBGN/PCGN式と呼ばれることもある。また単にBGN/PCGNと省略されることも多い。 BGN/PCGNは言語によって4種類に分類されており、規則(System)、合意(Agreement)、対応表(Table of Correspondences)、ラテン文字スペル規則(Roman-Script Spelling Convention)となっている 。このうち「合意」「対応表」は対象言語を使用している国家や教育機関が作成した規則をBGN/PCGNに採用したものとなる。 最も多くBGN/PCGNが定められている表記体系はキリル文字である。東側諸国(共産主義陣営)がキリル文字化を推進した影響から、キリル文字を使う言語は東ヨーロッパおよび旧ソビエト連邦構成国(ロシアなど)に多く分布している。