要注意歌謡曲指定制度(ようちゅういかようきょくしていせいど)は、放送禁止をはじめとする3種類の扱いを定めた日本民間放送連盟(民放連)による取り扱いを定めた内規による制度である。10項目の審査基準からなる。要注意歌謡曲指定を受けた曲は「要注意歌謡曲」と呼ばれる。正確には、民放連における「放送音楽などの取り扱い内規」の中の一節として1959年に定められたものである。民放連による自主規制のためのガイドラインの一つに過ぎず、法的な拘束力はない。また、民放連に加盟していない日本放送協会(NHK)では本制度を適用していない。 現在の民放連「放送音楽などの取り扱い内規」文末の「注記」には、「なお、『要注意歌謡曲』の指定制度は1983(昭和58)年に廃止され、要注意の指定から5年を経過するまでの間、経過期間として指定の効力は継続したが、その期間も1987(昭和62)年に満了し、『要注意歌謡曲一覧表』は消滅した。」と記載されている。