金属繊維（きんぞくせんい）は、人工的に製造された繊維で、金属、合金、プラスチックでコーティングされた金属、プラスチックに金属をコーティングしたもの、もしくは芯が完全に金属で覆われたもので出来ているものである。 元来、織物と服飾用で使われ、古くから金や銀の繊維が生地の装飾として使われて来た。近年では金や銀の代わりにアルミ糸、もしくはアルミを蒸着したプラスチックやナイロンの糸が使われている。 今日の金属繊維産業は、主にステンレス鋼、ニッケル、チタン、銅そしてアルミが様々な用途に提供されている。金属フィラメントはその変色を防ぐために透明なフィルムでコーティングされるものもある。 金属繊維はワイヤーの状態から削って作ったり、箔から削り取ったり、ダイス等で引き抜いて細く伸ばしたり、塊から機械加工したり、溶融金属から鋳造したり、種となるもの（しばしば炭素）の周りに繊維を伸ばしたりする方法で製造される。
