遠足(えんそく)は、特に学校での校外見学などで遠くへ出かける日帰り程度の旅行のことをいう。 言葉としては、遠方に行く・足を延ばすの意味で江戸末期には用いられていた。 学校行事としての遠足の起源は明治時代に遡る。例えば、1886年(明治19年)に東京師範学校が実施した「長途遠足」(兵式体操演習とともに学術研究を行った)は、「修学旅行の嚆矢」としても知られている。また、1900年(明治33年 )の文部省通達(第3次小学校令)で、兵式教練(歩兵操典第一部基本教練)の一環として、遠足、水泳、氷辷、舟漕を遊戯として取り入れるよう指示されていた。 幼稚園・保育所や小学校では必ず行われる学校行事で、学習指導要領にも特別活動として行うべき学校行事として明記されている。中等教育以降の中学校・高等学校でも行われる例が多い。なお、中学校や高等学校においては、「遠足」ではなく「校外学習」と呼ぶ学校もある。本来は徒歩で遠出するものであったが、現在では目的地やその近くまでバスなどで移動することの方が多い。