義禁府(ウィグムブ)は、李氏朝鮮において、王命により大罪人の取り調べを行った官庁。 高麗・忠烈王の時に設立される。李成桂が権知高麗国事に即位したことにより、改めて巡軍万戸府を置き、巡綽・捕盗・禁乱などの警察業務を引き受けるようにし、司法権は刑曹で掌握した。 ところが、1394年(太祖3年)に(バクウィ)の不敬罪を刑曹・司憲府と合同で処決して、司法機関としての行跡を残す事となる。その後、刑曹の滞囚を処決するなど機能が拡大強化され、本来の警察業務の他にも牛耳るようになっていった。