王 茂(おう ぼう、生没年不詳)は、百済東城王代に南斉に使臣として派遣された百済官僚。「王」という漢姓であることから、中国系百済人とみられる。官職は司馬。前漢が朝鮮半島に設置した植民地である楽浪郡・帯方郡の漢人遺民とみられる。河内春人は、「四九五年の司馬王茂も三世紀に楽浪郡に勢力を張った王氏の子孫と想定される」と指摘している。