燕岩岩脈(つばくろいわがんみゃく)は、山梨県甲府市御岳町にある、国の天然記念物に指定された輝石角閃石デイサイトを主体とする岩脈である。 甲府市の中心部から北北西へ約15キロメートル( km)、関東山地西南端に位置する黒富士(標高1,633 m)火山群が作った、黒富士岩脈群と呼ばれる12本以上ある放射状岩脈の、最も規模の大きな岩脈が、延長3,000 m以上に達する燕岩岩脈である。付近一帯は秩父多摩甲斐国立公園の奥深い山中であり、岩脈は高低差の激しい尾根や谷間を貫くように形成されているため、燕岩岩脈に近接する唯一の車道である「甲府市営林道御岳線」沿いの岩脈露頭部を見ただけでは、この長大な岩脈の全体像を俯瞰することは不可能である。 大正末期の1926年から昭和初期の1928年に行われた調査により作成された地質図には、英字でHornblende dacite(普通角閃石デイサイト)として、すでに燕岩岩脈が放射状に描かれているなど、古くから燕岩岩脈は地質学者や火山学者の間では火山岩系の岩脈として知られた存在であり、最大幅が1つの脈としては極めて厚い35 mに達し、露出面も明瞭で、谷と直交した河床に複数の小岩脈(副岩脈)が平行に走り、これら大小の岩脈群の総幅員が約50 mの「岩脈の束」として存在するなど、学術的な価値が高いことから、1934年(昭和9年)12月28日に国の天然記念物に指定された。

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  • 燕岩岩脈(つばくろいわがんみゃく)は、山梨県甲府市御岳町にある、国の天然記念物に指定された輝石角閃石デイサイトを主体とする岩脈である。 甲府市の中心部から北北西へ約15キロメートル( km)、関東山地西南端に位置する黒富士(標高1,633 m)火山群が作った、黒富士岩脈群と呼ばれる12本以上ある放射状岩脈の、最も規模の大きな岩脈が、延長3,000 m以上に達する燕岩岩脈である。付近一帯は秩父多摩甲斐国立公園の奥深い山中であり、岩脈は高低差の激しい尾根や谷間を貫くように形成されているため、燕岩岩脈に近接する唯一の車道である「甲府市営林道御岳線」沿いの岩脈露頭部を見ただけでは、この長大な岩脈の全体像を俯瞰することは不可能である。 大正末期の1926年から昭和初期の1928年に行われた調査により作成された地質図には、英字でHornblende dacite(普通角閃石デイサイト)として、すでに燕岩岩脈が放射状に描かれているなど、古くから燕岩岩脈は地質学者や火山学者の間では火山岩系の岩脈として知られた存在であり、最大幅が1つの脈としては極めて厚い35 mに達し、露出面も明瞭で、谷と直交した河床に複数の小岩脈(副岩脈)が平行に走り、これら大小の岩脈群の総幅員が約50 mの「岩脈の束」として存在するなど、学術的な価値が高いことから、1934年(昭和9年)12月28日に国の天然記念物に指定された。 (ja)
  • 燕岩岩脈(つばくろいわがんみゃく)は、山梨県甲府市御岳町にある、国の天然記念物に指定された輝石角閃石デイサイトを主体とする岩脈である。 甲府市の中心部から北北西へ約15キロメートル( km)、関東山地西南端に位置する黒富士(標高1,633 m)火山群が作った、黒富士岩脈群と呼ばれる12本以上ある放射状岩脈の、最も規模の大きな岩脈が、延長3,000 m以上に達する燕岩岩脈である。付近一帯は秩父多摩甲斐国立公園の奥深い山中であり、岩脈は高低差の激しい尾根や谷間を貫くように形成されているため、燕岩岩脈に近接する唯一の車道である「甲府市営林道御岳線」沿いの岩脈露頭部を見ただけでは、この長大な岩脈の全体像を俯瞰することは不可能である。 大正末期の1926年から昭和初期の1928年に行われた調査により作成された地質図には、英字でHornblende dacite(普通角閃石デイサイト)として、すでに燕岩岩脈が放射状に描かれているなど、古くから燕岩岩脈は地質学者や火山学者の間では火山岩系の岩脈として知られた存在であり、最大幅が1つの脈としては極めて厚い35 mに達し、露出面も明瞭で、谷と直交した河床に複数の小岩脈(副岩脈)が平行に走り、これら大小の岩脈群の総幅員が約50 mの「岩脈の束」として存在するなど、学術的な価値が高いことから、1934年(昭和9年)12月28日に国の天然記念物に指定された。 (ja)
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  • 燕岩岩脈(つばくろいわがんみゃく)は、山梨県甲府市御岳町にある、国の天然記念物に指定された輝石角閃石デイサイトを主体とする岩脈である。 甲府市の中心部から北北西へ約15キロメートル( km)、関東山地西南端に位置する黒富士(標高1,633 m)火山群が作った、黒富士岩脈群と呼ばれる12本以上ある放射状岩脈の、最も規模の大きな岩脈が、延長3,000 m以上に達する燕岩岩脈である。付近一帯は秩父多摩甲斐国立公園の奥深い山中であり、岩脈は高低差の激しい尾根や谷間を貫くように形成されているため、燕岩岩脈に近接する唯一の車道である「甲府市営林道御岳線」沿いの岩脈露頭部を見ただけでは、この長大な岩脈の全体像を俯瞰することは不可能である。 大正末期の1926年から昭和初期の1928年に行われた調査により作成された地質図には、英字でHornblende dacite(普通角閃石デイサイト)として、すでに燕岩岩脈が放射状に描かれているなど、古くから燕岩岩脈は地質学者や火山学者の間では火山岩系の岩脈として知られた存在であり、最大幅が1つの脈としては極めて厚い35 mに達し、露出面も明瞭で、谷と直交した河床に複数の小岩脈(副岩脈)が平行に走り、これら大小の岩脈群の総幅員が約50 mの「岩脈の束」として存在するなど、学術的な価値が高いことから、1934年(昭和9年)12月28日に国の天然記念物に指定された。 (ja)
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