正家(まさいえ、14世紀前半から文和2年(1353年)ごろ)、あるいは三原正家(みはら まさいえ)は、備後国三原(現在の広島県三原市)の刀工。備後の祖、もしくは中興の祖。および、その名跡、その刀の名。はじめ下作とされたが、応仁の乱(1467年)以降、卓越した斬れ味で声望を高め、正家の名跡は16世紀末まで300年間近く続いた。15世紀前半の四代正家(左兵衛尉正家)は、最上大業物に位列される日本刀史屈指の名工。初代も大業物、三代も良業物に数えられる。