杜 牧(と ぼく、拼音:Dù Mù、ウェード式:Tu4 Mu4、803年(貞元19年) - 853年(大中6年))は、中国晩唐の詩人。字は牧之。号は樊川。本貫は京兆郡杜陵県。西晋の杜預の子の杜尹の末裔にあたる。祖父は中唐の歴史家の杜佑。父は駕部員外郎の杜従郁。弟は杜顗。詩人の杜荀鶴は庶子と言われる。 晩唐の繊細な技巧的風潮を排し、平明で豪放な詩を作った。風流詩と詠史、時事諷詠を得意とし、艶麗と剛健の両面を持つ。七言絶句に優れた作品が多い。杜甫の「老杜」に対し「小杜」と呼ばれ、また同時代の李商隠と共に「晩唐の李杜」とも称される。ほか李白・韓愈・柳宗元からも影響を受けた。