最長片道切符(さいちょうかたみちきっぷ)とは、一般に日本のJR(旧国鉄)の路線で北海道から九州まで経路が途中で重複しない発駅から着駅までの距離が最も長い経路を持つ片道乗車券の呼称。最も長い経路を持つ片道乗車券は鉄道事業者ごとに存在するとは限らず、大陸諸国など共通運賃制度や共通乗車制度によって運賃体系や乗車券のシステムが他の鉄道事業者と共通していて鉄道事業者では区別できない地域がある。 その起源には、国鉄の運賃制度の遠距離逓減制を最大限に利用して、全区間の賃率が最も安い乗車券を作る、という意図があったといわれる。もともとは机上で娯楽として思案するものにすぎなかったが、実際にこのルートを旅行する者が現れるようになった。 なお、経路特定区間などの関係で、運賃計算経路の最長と実乗車経路の最長が異なる場合があり、後者を「最長片道ルート」と呼ぶことがある。