慶長小判(けいちょうこばん)とは、江戸時代の初期すなわち慶長6年(1601年)より発行された小判で一両としての額面の計数貨幣である。また慶長小判および慶長一分判を総称して慶長金(けいちょうきん)と呼び、一般的には慶長大判も慶長金に含めることが多い。さらに慶長銀と伴に慶長金銀(けいちょうきんぎん)と呼ばれ、徳川家康による天下統一を象徴する、江戸幕府による初期の貨幣として重要な位置を占める。 慶長金の初鋳は銀座が設立され慶長銀の鋳造が始まり、幣制が成立した慶長6年と同時期とされるが、前年の慶長5年(1600年)より既に鋳造が始まっていたとする説もある。