『心』(こころ)は、日本の月刊文芸雑誌、同人誌。保守系雑誌であったが、ほとんど同人雑誌に近かった。 安倍能成、武者小路実篤、辰野隆、長與善郎、佐藤春夫等を中心に、占領下において日本文化を擁護すべく、1948年(昭和23年)7月号より創刊した。最終号は1981年(昭和56年)7・8月合併号。 創刊号に武者小路実篤が書いた「互の個性はちがう、生きてゐる世界の範囲もちがう、ちがうから教はる点もあるわけだ。すべての人が同じ型になったり、同色になったりすることを自分達は喜ばない。皆勝手に自分の書きたいことを書く。そう言ふ雑誌にしたい。そして尊敬する人々の本音を聞きたい。お互に自己を少しも歪にせず、最深の本音を吐き出す雑誌にしたい。」という気持ちは、創刊号から終刊号までの33年間貫かれていた。1981年7・8月合併号(終刊号)とその前号・前々号に、創刊号から終刊号に至るまで「総目次」が掲載されている。

Property Value
dbo:abstract
  • 『心』(こころ)は、日本の月刊文芸雑誌、同人誌。保守系雑誌であったが、ほとんど同人雑誌に近かった。 安倍能成、武者小路実篤、辰野隆、長與善郎、佐藤春夫等を中心に、占領下において日本文化を擁護すべく、1948年(昭和23年)7月号より創刊した。最終号は1981年(昭和56年)7・8月合併号。 創刊号に武者小路実篤が書いた「互の個性はちがう、生きてゐる世界の範囲もちがう、ちがうから教はる点もあるわけだ。すべての人が同じ型になったり、同色になったりすることを自分達は喜ばない。皆勝手に自分の書きたいことを書く。そう言ふ雑誌にしたい。そして尊敬する人々の本音を聞きたい。お互に自己を少しも歪にせず、最深の本音を吐き出す雑誌にしたい。」という気持ちは、創刊号から終刊号までの33年間貫かれていた。1981年7・8月合併号(終刊号)とその前号・前々号に、創刊号から終刊号に至るまで「総目次」が掲載されている。 創作よりも随筆や人文研究の評論が多かった。基本的には同人誌であり、発行元は度々変更され、1959年前後からは平凡社が発行元だった。辰野隆が1964年に没するまで編さん代表で、1970年代初頭までは実篤が編さん代表だった。以後は串田孫一等が最終号まで編集を担当し、大正教養世代の特色の強い雑誌で、執筆者・読者層共に明治生まれの世代が中心のため、1970年代に入ると同人の物故者が多くなったが、昭和生まれの高階秀爾や村上陽一郎、生松敬三等も執筆している。 (ja)
  • 『心』(こころ)は、日本の月刊文芸雑誌、同人誌。保守系雑誌であったが、ほとんど同人雑誌に近かった。 安倍能成、武者小路実篤、辰野隆、長與善郎、佐藤春夫等を中心に、占領下において日本文化を擁護すべく、1948年(昭和23年)7月号より創刊した。最終号は1981年(昭和56年)7・8月合併号。 創刊号に武者小路実篤が書いた「互の個性はちがう、生きてゐる世界の範囲もちがう、ちがうから教はる点もあるわけだ。すべての人が同じ型になったり、同色になったりすることを自分達は喜ばない。皆勝手に自分の書きたいことを書く。そう言ふ雑誌にしたい。そして尊敬する人々の本音を聞きたい。お互に自己を少しも歪にせず、最深の本音を吐き出す雑誌にしたい。」という気持ちは、創刊号から終刊号までの33年間貫かれていた。1981年7・8月合併号(終刊号)とその前号・前々号に、創刊号から終刊号に至るまで「総目次」が掲載されている。 創作よりも随筆や人文研究の評論が多かった。基本的には同人誌であり、発行元は度々変更され、1959年前後からは平凡社が発行元だった。辰野隆が1964年に没するまで編さん代表で、1970年代初頭までは実篤が編さん代表だった。以後は串田孫一等が最終号まで編集を担当し、大正教養世代の特色の強い雑誌で、執筆者・読者層共に明治生まれの世代が中心のため、1970年代に入ると同人の物故者が多くなったが、昭和生まれの高階秀爾や村上陽一郎、生松敬三等も執筆している。 (ja)
dbo:thumbnail
dbo:wikiPageExternalLink
dbo:wikiPageID
  • 1732010 (xsd:integer)
dbo:wikiPageLength
  • 1974 (xsd:nonNegativeInteger)
dbo:wikiPageRevisionID
  • 91714888 (xsd:integer)
dbo:wikiPageWikiLink
prop-ja:wikiPageUsesTemplate
dct:subject
rdfs:comment
  • 『心』(こころ)は、日本の月刊文芸雑誌、同人誌。保守系雑誌であったが、ほとんど同人雑誌に近かった。 安倍能成、武者小路実篤、辰野隆、長與善郎、佐藤春夫等を中心に、占領下において日本文化を擁護すべく、1948年(昭和23年)7月号より創刊した。最終号は1981年(昭和56年)7・8月合併号。 創刊号に武者小路実篤が書いた「互の個性はちがう、生きてゐる世界の範囲もちがう、ちがうから教はる点もあるわけだ。すべての人が同じ型になったり、同色になったりすることを自分達は喜ばない。皆勝手に自分の書きたいことを書く。そう言ふ雑誌にしたい。そして尊敬する人々の本音を聞きたい。お互に自己を少しも歪にせず、最深の本音を吐き出す雑誌にしたい。」という気持ちは、創刊号から終刊号までの33年間貫かれていた。1981年7・8月合併号(終刊号)とその前号・前々号に、創刊号から終刊号に至るまで「総目次」が掲載されている。 (ja)
  • 『心』(こころ)は、日本の月刊文芸雑誌、同人誌。保守系雑誌であったが、ほとんど同人雑誌に近かった。 安倍能成、武者小路実篤、辰野隆、長與善郎、佐藤春夫等を中心に、占領下において日本文化を擁護すべく、1948年(昭和23年)7月号より創刊した。最終号は1981年(昭和56年)7・8月合併号。 創刊号に武者小路実篤が書いた「互の個性はちがう、生きてゐる世界の範囲もちがう、ちがうから教はる点もあるわけだ。すべての人が同じ型になったり、同色になったりすることを自分達は喜ばない。皆勝手に自分の書きたいことを書く。そう言ふ雑誌にしたい。そして尊敬する人々の本音を聞きたい。お互に自己を少しも歪にせず、最深の本音を吐き出す雑誌にしたい。」という気持ちは、創刊号から終刊号までの33年間貫かれていた。1981年7・8月合併号(終刊号)とその前号・前々号に、創刊号から終刊号に至るまで「総目次」が掲載されている。 (ja)
rdfs:label
  • 心 (雑誌) (ja)
  • 心 (雑誌) (ja)
prov:wasDerivedFrom
foaf:depiction
foaf:isPrimaryTopicOf
is dbo:wikiPageWikiLink of
is owl:sameAs of
is foaf:primaryTopic of