引両紋(ひきりょうもん)は、を図案化した日本の家紋である。単数から複数の平行線を描いたもので、室町幕府を開いた足利氏使用の「丸に二つ引(足利二つ引)」は将軍家の権威の象徴ともなった。室町時代に編纂された『見聞諸家紋』(写本が現存)には、朝廷から下賜された五七桐と並べて足利将軍家の紋として掲載されている。