堀内 利国(ほりうち としくに、1844年8月19日(天保15年7月6日) - 1895年(明治28年)6月18日)は日本陸軍の軍医。明治前半に熊本や大阪鎮台病院長などを務めた。当時の日本は脚気の流行が問題になっていたが、堀内利国は明治17年(1884年)、大阪鎮台勤務時代に、神戸監獄で脚気が麦飯によって減っているのを知り、当時の西洋医学者たちが否定していた「麦飯が脚気に効くのではないか」という仮説を実験するために、大阪鎮台の兵食を白米から麦飯に変更した。その結果、兵士の脚気はほとんどゼロになるまで激減し、脚気が麦飯で予防できることを日本で初めて実験的に証明した。