『ローマ法大全』(ローマほうたいぜん、ラテン語: Corpus Iuris Civilis)は、東ローマ皇帝ユスティニアヌス1世が編纂させた『勅法彙纂』、『学説彙纂』、『法学提要』、および534年以降に出された新勅法の総称である。これら諸法が西ヨーロッパにおいて12世紀初頭に『ユスティニアヌスの市民法大全』としてまとめられ、1583年にフランスの法学者によってジュネーヴで出版される際に『市民法大全』(corpus iuris civilis)と名のもとに刊行したことから、今日に至るまで「市民法大全」「コルプス・ユーリス」と呼称するのが通例となっている。『教会法大全』とともにの法源として重要な地位を占め、大陸諸国の法の発展に大きな影響を与えた。