ヨーク (HMS York, 90) は、イギリス海軍の重巡洋艦。ヨーク級重巡洋艦のネームシップ。カウンティ級重巡洋艦(ケント級重巡洋艦)が8インチ連装砲塔四基(計10門)と三本煙突を備えるのに対し、ヨーク級重巡2隻(ヨーク、エクセター)は8インチ連装砲塔三基(計6門)と二本煙突である。予算節約を狙って艦型を縮小しており、前級と比較して大きく異なる外観を持つ。ロンドン海軍軍縮会議により軍縮条約が締結され、姉妹艦3隻は建造中止となった。 第二次世界大戦の地中海攻防戦に従事中の1941年(昭和16年)3月26日、クレタ島スダ湾でイタリア王立海軍の爆装艇に突入されて大破、擱坐した(スダ湾襲撃)。5月中旬にドイツ空軍が実施した空挺作戦によりクレタ島が陥落の危機に陥ると、連合国軍により放棄された。