エリス(136199 Eris; シンボル: )は、太陽系外縁天体のサブグループである冥王星型天体の1つに属する準惑星である。準惑星に分類されている太陽系内の天体の中では最も質量が大きく、冥王星に次いで2番目に半径が大きい。軌道離心率が大きい楕円軌道を描いて太陽を公転しており、散乱円盤天体にも分類される。ディスノミアと呼ばれる衛星を持っている。2003年10月21日に撮影された画像に写っていたところを、マイケル・ブラウンが率いるパロマー天文台を拠点とする観測グループが2005年1月5日に発見し、2006年9月にギリシア神話に登場する不和と争いの女神の名に因んで命名された。現在、太陽を公転していることが知られている既知の天体の中では9番目に質量が大きく、惑星を公転している衛星も含めると16番目となる。直径は 2,326 ± 12 km と測定されており、まだ宇宙探査機による接近探査が行われたことがない天体の中では最大である。冥王星の方がわずかに体積は大きいが、質量は地球の0.28%、冥王星の126%とされている。自転周期は25.9時間と、地球に近い周期となっているが、エリスの自転周期については意見が分かれている。 なお、日本語表記が同じで紛らわしいが、ラテン文字で“Ellis”と綴られる小惑星の (11980) エリスとは別の天体である。

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  • エリス(136199 Eris; シンボル: )は、太陽系外縁天体のサブグループである冥王星型天体の1つに属する準惑星である。準惑星に分類されている太陽系内の天体の中では最も質量が大きく、冥王星に次いで2番目に半径が大きい。軌道離心率が大きい楕円軌道を描いて太陽を公転しており、散乱円盤天体にも分類される。ディスノミアと呼ばれる衛星を持っている。2003年10月21日に撮影された画像に写っていたところを、マイケル・ブラウンが率いるパロマー天文台を拠点とする観測グループが2005年1月5日に発見し、2006年9月にギリシア神話に登場する不和と争いの女神の名に因んで命名された。現在、太陽を公転していることが知られている既知の天体の中では9番目に質量が大きく、惑星を公転している衛星も含めると16番目となる。直径は 2,326 ± 12 km と測定されており、まだ宇宙探査機による接近探査が行われたことがない天体の中では最大である。冥王星の方がわずかに体積は大きいが、質量は地球の0.28%、冥王星の126%とされている。自転周期は25.9時間と、地球に近い周期となっているが、エリスの自転周期については意見が分かれている。 発見当初、エリスは冥王星よりも大きいと考えられ、アメリカ航空宇宙局 (NASA) は当初エリスを太陽系の「10番目の惑星」と表現した。この発見はエリスと同等の大きさの天体が将来的にさらに発見される可能性を示すもので、国際天文学連合 (IAU) が初めて「惑星」という言葉を定義するきっかけになった。2006年8月24日に承認された国際天文学連合による定義で、エリスはハウメア、マケマケ、ケレスおよび当時は惑星とされていた冥王星と共に「準惑星」という新たな分類に属することになり、1930年の冥王星の発見以前と同様に太陽系の既知の惑星の数は8個に減った。 なお、日本語表記が同じで紛らわしいが、ラテン文字で“Ellis”と綴られる小惑星の (11980) エリスとは別の天体である。 (ja)
  • エリス(136199 Eris; シンボル: )は、太陽系外縁天体のサブグループである冥王星型天体の1つに属する準惑星である。準惑星に分類されている太陽系内の天体の中では最も質量が大きく、冥王星に次いで2番目に半径が大きい。軌道離心率が大きい楕円軌道を描いて太陽を公転しており、散乱円盤天体にも分類される。ディスノミアと呼ばれる衛星を持っている。2003年10月21日に撮影された画像に写っていたところを、マイケル・ブラウンが率いるパロマー天文台を拠点とする観測グループが2005年1月5日に発見し、2006年9月にギリシア神話に登場する不和と争いの女神の名に因んで命名された。現在、太陽を公転していることが知られている既知の天体の中では9番目に質量が大きく、惑星を公転している衛星も含めると16番目となる。直径は 2,326 ± 12 km と測定されており、まだ宇宙探査機による接近探査が行われたことがない天体の中では最大である。冥王星の方がわずかに体積は大きいが、質量は地球の0.28%、冥王星の126%とされている。自転周期は25.9時間と、地球に近い周期となっているが、エリスの自転周期については意見が分かれている。 発見当初、エリスは冥王星よりも大きいと考えられ、アメリカ航空宇宙局 (NASA) は当初エリスを太陽系の「10番目の惑星」と表現した。この発見はエリスと同等の大きさの天体が将来的にさらに発見される可能性を示すもので、国際天文学連合 (IAU) が初めて「惑星」という言葉を定義するきっかけになった。2006年8月24日に承認された国際天文学連合による定義で、エリスはハウメア、マケマケ、ケレスおよび当時は惑星とされていた冥王星と共に「準惑星」という新たな分類に属することになり、1930年の冥王星の発見以前と同様に太陽系の既知の惑星の数は8個に減った。 なお、日本語表記が同じで紛らわしいが、ラテン文字で“Ellis”と綴られる小惑星の (11980) エリスとは別の天体である。 (ja)
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  • 土星、天王星、海王星、冥王星(白/灰色)の軌道とエリス(青色)の軌道。軌道のうち黄道面より下に位置する部分は暗い色で示されており、赤丸は太陽を示す。左図は極方向、右図は異なる2方向の黄道面から見たものである。 (ja)
  • 地球から見ると2020年代のうちはエリスはくじら座の方向に見え、小さな円を描きながらうお座の方向へ移動している。 (ja)
  • 土星、天王星、海王星、冥王星(白/灰色)の軌道とエリス(青色)の軌道。軌道のうち黄道面より下に位置する部分は暗い色で示されており、赤丸は太陽を示す。左図は極方向、右図は異なる2方向の黄道面から見たものである。 (ja)
  • 地球から見ると2020年代のうちはエリスはくじら座の方向に見え、小さな円を描きながらうお座の方向へ移動している。 (ja)
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  • エリス(136199 Eris; シンボル: )は、太陽系外縁天体のサブグループである冥王星型天体の1つに属する準惑星である。準惑星に分類されている太陽系内の天体の中では最も質量が大きく、冥王星に次いで2番目に半径が大きい。軌道離心率が大きい楕円軌道を描いて太陽を公転しており、散乱円盤天体にも分類される。ディスノミアと呼ばれる衛星を持っている。2003年10月21日に撮影された画像に写っていたところを、マイケル・ブラウンが率いるパロマー天文台を拠点とする観測グループが2005年1月5日に発見し、2006年9月にギリシア神話に登場する不和と争いの女神の名に因んで命名された。現在、太陽を公転していることが知られている既知の天体の中では9番目に質量が大きく、惑星を公転している衛星も含めると16番目となる。直径は 2,326 ± 12 km と測定されており、まだ宇宙探査機による接近探査が行われたことがない天体の中では最大である。冥王星の方がわずかに体積は大きいが、質量は地球の0.28%、冥王星の126%とされている。自転周期は25.9時間と、地球に近い周期となっているが、エリスの自転周期については意見が分かれている。 なお、日本語表記が同じで紛らわしいが、ラテン文字で“Ellis”と綴られる小惑星の (11980) エリスとは別の天体である。 (ja)
  • エリス(136199 Eris; シンボル: )は、太陽系外縁天体のサブグループである冥王星型天体の1つに属する準惑星である。準惑星に分類されている太陽系内の天体の中では最も質量が大きく、冥王星に次いで2番目に半径が大きい。軌道離心率が大きい楕円軌道を描いて太陽を公転しており、散乱円盤天体にも分類される。ディスノミアと呼ばれる衛星を持っている。2003年10月21日に撮影された画像に写っていたところを、マイケル・ブラウンが率いるパロマー天文台を拠点とする観測グループが2005年1月5日に発見し、2006年9月にギリシア神話に登場する不和と争いの女神の名に因んで命名された。現在、太陽を公転していることが知られている既知の天体の中では9番目に質量が大きく、惑星を公転している衛星も含めると16番目となる。直径は 2,326 ± 12 km と測定されており、まだ宇宙探査機による接近探査が行われたことがない天体の中では最大である。冥王星の方がわずかに体積は大きいが、質量は地球の0.28%、冥王星の126%とされている。自転周期は25.9時間と、地球に近い周期となっているが、エリスの自転周期については意見が分かれている。 なお、日本語表記が同じで紛らわしいが、ラテン文字で“Ellis”と綴られる小惑星の (11980) エリスとは別の天体である。 (ja)
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